ブログ|グロインペイン症候群
グロインペイン症候群
今日は懐かしいお客様にご来店頂きました。3年前の高校サッカー選手権予選。股関節の激しい痛みに耐え、病院に通い痛み止めを飲みながら、試合前日は朝当店で施術を受けてから登校していた選手がいました。その年は残念ながら、全国への切符を手にすることができませんでしたが、大学に進学してからも体育会サッカー部でプレーを続けているとのこと。
2008/11/10のブログ
『感動をありがとう!』
選手権予選決勝。科技工対滝川第二。本当にナイスゲームでした。
今回は、うちに施術に来てくれている子が出ているということで高校サッカーを初めて観に行ったんですが、スタンドの雰囲気も、Jリーグとかとはまた違い、元気でいい感じでした。
選手達が出てくると。金曜の雨から急に寒くなりましたし、大丈夫か?ちゃんと動けてるかな?なんかちょっと動きがかばっているなぁ。もう彼の親御さんにでもなった気分でのドキドキの観戦でした。いいプレーを連発していましたが、彼自身は本調子ではなかったかもしれません。でも、80分フルにプレー出来ましたので、最後は感動で泣きそうになりました。
結果は残念でしたが、まだまだ人生は長い。まずは大学入学までの期間、しっかり体をリカバリーして快調なスタートが切れるようゆっくり休んでほしいと思います。 ありがとう!両チーム。
選手権予選が終わった後、しっかりと休養を取り、柔軟性不足だった部位のストレッチ、姿勢にも気を付けていてくれたようで、体幹がかなり意識できるようになっていました。そんな甲斐もあり、大学に入ってからは、股関節の痛みは全く出なくなったとのこと、今日は、10日から開幕する関西学生リーグに向けてのケア。殿筋、膝に違和感があるということでのご来店でした。さーこれでバッチリ。がんばって!
ちなみに高校生時代彼を悩ませていたグロインペイン症候群とは、主にキックの動作で、鼠径部周辺(下のイラスト参照)に痛みが出現するスポーツ障害ですが、これは一旦発症してしまうと、治癒に時間がかかるケースが多いです。だからこそ、予防が非常に大切になってきます。
グロインペイン症候群の発症する原因はなんなんでしょうか? 以下、日本整形外科スポーツ医学会のHPからの引用です。
体幹から股関節周辺の拘縮や筋力低下や不自然な使い方によって、
① 可動性 筋や関節の柔軟性
② 安定性 骨盤を支える筋力
③ 協調性 体幹と下肢の動きが効果的に連動すること
3つの機能が低下し、痛みと機能障害の悪循環が生じて症状が慢性化します。
① 可動性 当店のお客様のデータを見てみても、グロインペイン症候群に悩むサッカー選手は、ハムストリングス、梨状筋、腸腰筋の柔軟性不足(筋緊張)が多く見られます。これらは全て股関節をまたぎ、股関節を動かす筋肉です。
② 安定性 体幹が弱かったり、姿勢が悪いとキックの動作で軸足が安定せず、結果、股関節、膝関節、足関節にストレスが掛かります。
③ 協調性 これは特に低学年などは技術的な問題も絡んできます。足を棒のようにリフティングの練習をたくさんしたり、体全体を使えず股関節にだけ頼ってキックしていたり。
以上の事から、股関節周辺の筋緊張をマッサージやストレッチで取り除き、柔軟性、可動域の改善、体幹トレーニング、キックの技術の向上がグロインペイン症候群の予防には必要という事になります。
グロインペイン症候群の施術において当店がいつも最も着目する筋肉の一つに梨状筋(りじょうきん)という、股関節を外旋させる筋肉があります。股関節の外旋といえば以下の写真のような(サカイクより引用)インサイドキックやインフロントキックの動作になります このように、股関節を外旋させて、力を入れる動作ってサッカー以外の場面ではあまりありません。グロインペイン症候群がサッカー選手に多い理由。
基本的な治療法は、保存療法(場合によっては手術を行う場合もあります)となりますが、恥骨結合周囲(恥骨、坐骨)に付着する筋肉の調整(以下の*マークの筋肉)で改善を早めることは十分に可能です。
以下の筋肉は、すべて股関節をまたいでいます。
・腸腰筋
・内転筋群(*恥骨筋・*長、*短、*大内転筋・*薄筋)
・外転筋群(中、小殿筋・大腿筋膜張筋)
・大殿筋 ・深層外旋六筋(梨状筋・上、下双子筋・*大腿方形筋・*外、内閉鎖筋)
・大腿直筋
・ハムストリングス
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